はじめに
うにうさは割とファンタジーで、尚且つ戦うシーンが多めの作品が好きです。
皆様も、好みのジャンルだったり、要素だったりがあると思います。
好みのジャンルじゃない作品をわざわざ読む機会ってそんなに多くないのが普通だと思います。
今回はうにうさが、普段あまり好んで読むことの無いジャンルや要素が入った作品の中でも、これは!と思った作品を紹介していきたいと思います!
ここから先はネタバレ注意です!
「異世界料理道」 作者:EDA
異世界転移を果たした見習い料理人が、転移した異世界で料理を通して人々と交流していく様を描いた作品です。
異世界転移という、小説家になろうではありふれたジャンルですが、うにうさがあまり読むことがない要素のグルメを組み込んでいる作品です。
さて、小説家になろうと長らくお付き合いされている方ならご存知かもしれませんが、グルメ系の小説で、アニメ化した有名な作品ももちろんあります。
異世界食堂しかり、異世界居酒屋「のぶ」なんかが記憶に新しいのではないでしょうか?
さて、これらの有名作品と異世界料理道では、共通点と相違点があります。
共通点としては、日本の料理人が活躍するという点。
有名作品として挙げた二つの作品は、店が異世界と繋がっているという設定。
異世界料理道は、料理人が異世界に転移したという設定。
どちらも料理を作るメインとなる人は、日本の料理人です。
共通点があるなら、アニメ化した作品の方が面白いのではないかと思われるかもしれません。
実際に好みというものもあると思います。
ですが、うにうさは、異世界料理道をオススメ作品にあげて、上記の作品はあげておりません。
三作品とも目を通した結果、うにうさの好みとしては異世界料理道が好きでした。
その理由は、相違点にあります。
アニメ化した作品は、どちらも日本の食材で、誰でも知っている料理を作ります。
異世界では日本の料理それ自体が珍しく、また美味であるとして、食べたお客さんの心を掴んでいきます。
お客さんごとにバックボーンがあり、その人に寄り添った料理を提供していくという描写で描かれていくわけです。
ところが、異世界料理道は違います。
確かに、主人公は、誰でも知っている日本の料理を再現しようとします。
しかし、ここは異世界。
日本と同じ食材はないのです。
見た目も名前も違う食材を利用して、料理を作っていくわけです。
もちろん、店ごと転移したわけではないので、調理器具や調味料も現地調達。
おまけに転移して生活を送ることになるのは、現代日本人の感覚でいえば、山深くに住まう原住民のような民族、作中では森辺の民と呼ばれる人たちが住まう村です。
料理を提供するだけでなく、料理を通して森辺の民が抱える問題を解決していく様を描いてあるので、キャラ一人一人がしっかりとした背景を持っているのも今作の特徴です。
料理の描写や食べている人の描写に関しても、正直アニメ化した作品とも遜色ないと思います。
要するに、テンポよく進むストーリー、その中核が美味しい食事とそれを食べる人々の描写であるものが好みか。
重厚なストーリーの中で、美味しい食事とそれを食べる人々の描写が描かれ、その食事を通して変わっていく世界を見たいのか。
後者を読んでみたいと思うのであれば、是非一度お試しを!
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